「シュプレモとロイヤルカナン、成犬や小型犬にはどっちが合うの?」
ドッグフードを調べていると、必ずと言っていいほどこの2つの名前にたどり着きます。
どちらもプレミアムドッグフードとして人気が高く、口コミや評価も多いため、余計に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ただ、シュプレモとロイヤルカナンは似ているようで、考え方がまったく違うフードです。
原材料の選び方、栄養設計の方向性、向いている犬のタイプまで、それぞれに明確な特徴があります。
この記事では、成犬・小型犬向けに焦点を当てて、シュプレモとロイヤルカナンを徹底比較します。
「どっちが良いか」ではなく、「どっちが合うか」が分かるよう、違いをわかりやすく解説していきます。
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シュプレモとロイヤルカナンは何が違うフードなのか
ブランドコンセプトと考え方の違い
シュプレモとロイヤルカナンは、同じ「プレミアムドッグフード」に分類されますが、考え方はかなり違います。
シュプレモは自然素材を組み合わせて、全体のバランスで健康を支えるという発想です。
一方、ロイヤルカナンは犬の状態を数値化し、栄養学的に最適化するという考え方を大切にしています。
ざっくり言うと、シュプレモは「素材重視」、ロイヤルカナンは「設計重視」です。
原材料の設計思想の違い
シュプレモは、チキンを中心にラム、サーモン、野菜や果物まで幅広く使っています。
これは「いろいろな栄養を自然な形で摂らせたい」という思想からです。
ロイヤルカナンは、原材料の種類は比較的シンプルで、その代わり消化率や吸収効率をとても重視しています。
栄養アプローチの方向性
シュプレモは「健康な犬が、より元気に過ごすため」の設計。
ロイヤルカナンは「体調トラブルを起こしにくくするため」の設計。
同じ総合栄養食でも、ゴールが少し違います。
製造・品質管理の考え方
ロイヤルカナンは、動物病院で扱われることが多いだけあり、製造基準や管理体制が非常に厳しいことで知られています。
シュプレモもAAFCO基準を満たしており安全性は高いですが、より「家庭向け」「日常使い」の印象が強いです。
価格帯と位置づけの違い
価格はどちらも市販フードより高めですが、ロイヤルカナンのほうが機能性に対する価格、シュプレモは素材の質に対する価格という違いがあります。
比較する2つの商品スペックを整理
シュプレモ 小型犬用 成犬用の特徴
シュプレモ 小型犬用 成犬用は、活動量が比較的高い小型犬を想定しています。
たんぱく質26%以上、脂質17%以上と、エネルギーをしっかり補える設計です。小型犬は代謝が高いため、この点は大きなメリットになります。
また、粒は小型犬の口に合わせた小粒設計で、噛みやすく食べやすいのも特徴です。
自然素材由来の香りがあり、食いつきの良さを感じる飼い主も多い傾向があります。
ロイヤルカナン ミニ インドア アダルトの特徴
ロイヤルカナン ミニ インドア アダルトは、室内で生活する小型犬向けに設計されたフードです。
運動量が少なくなりがちな環境でも体重を維持しやすいよう、脂質やカロリーが抑えられています。
また、超高消化性タンパクや食物繊維の配合により、便の量やニオイを軽減する設計になっています。
室内飼いでトイレのニオイが気になる家庭には大きなメリットです。
対象となる犬の生活環境の違い
シュプレモは、一般的な家庭で生活する健康な成犬を幅広くカバーします。
室内・屋外を問わず、ある程度活動量がある犬に向いています。
ロイヤルカナンは、室内中心で生活し、運動量が少なめな犬を強く意識しています。
生活環境が限定されている分、設計もよりピンポイントです。
フード形状・粒サイズの違い
シュプレモは自然な香りとシンプルな形状で、嗜好性を重視しています。
ロイヤルカナンは噛むことで歯垢の付着を抑える形状になっており、口腔ケアの視点が入っています。
総合栄養食としての位置づけ
どちらも総合栄養食であり、主食として問題ありません。
ただし、シュプレモは「日常維持型」、ロイヤルカナンは「管理型」という違いがあります。
原材料と成分から見る決定的な違い
主原料(肉・穀物)の違い
シュプレモは複数の動物性たんぱく源を組み合わせ、自然素材を重ねる設計です。
ロイヤルカナンは穀物をベースに消化性を最優先しています。
たんぱく質・脂質・カロリー設計
シュプレモは高たんぱく・高脂質で、活動的な犬向け。
ロイヤルカナンは抑えめで、体重管理向けです。この差は数字にそのまま表れています。
消化吸収への配慮の仕方
ロイヤルカナンはL.I.P.による消化率の高さが特徴です。
シュプレモは食物繊維や種子類を使い、腸内環境を整える設計です。
皮膚・被毛ケア成分の考え方
シュプレモは素材由来の脂肪酸を活かし、ロイヤルカナンはEPA・DHAを成分として調整しています。
アプローチの違いが明確です。
保存料・酸化防止剤の違い
シュプレモは自然由来中心、ロイヤルカナンは保存性と安定性重視。
この点も好みが分かれるポイントです。
目的別に見る向いている犬のタイプ
健康維持を重視したい成犬
ここで言う「健康維持を重視したい成犬」とは、現在大きな病気や体調不良がなく、食欲・排便・被毛の状態も比較的安定している犬を指します。
この段階では、治療や数値管理よりも「今の良い状態をどれだけ長く保てるか」が重要になります。
シュプレモは、チキンを中心とした複数の動物性たんぱく源と、野菜・果物・種子類を組み合わせることで、日々の食事から幅広い栄養を自然な形で摂取できる設計になっています。
これは、体に強い負担をかけずに栄養を補給するという考え方に近く、特に若い成犬や活動量がそれなりにある犬に向いています。
逆に言えば、体重増加が著しい犬や、すでに便・皮膚・消化に明確な問題が出ている犬の場合は、単純な「健康維持」という枠を超えているため、管理型フードの方が適するケースもあります。
健康維持向けという言葉は、「どんな犬にも合う」という意味ではない点を理解しておく必要があります。
室内飼いで運動量が少なめの犬
室内飼いの小型犬は、散歩時間が短くなりやすく、想像以上に運動量が少ない傾向があります。
その結果、食事量は変わっていないのに体重が増えたり、便の状態が不安定になったりすることがあります。
ロイヤルカナンは、こうした生活環境を前提に設計されています。
脂質やカロリーを抑えつつ、必要な栄養素を過不足なく供給することで、「食べさせながら体重を管理する」ことを目的としています。
特に、運動量を増やすのが難しい家庭環境では、この考え方は現実的です。
ここで重要なのは、「運動量が少ない=可哀想」ではなく、「現実に合わせて管理する」という視点です。
ロイヤルカナンは、理想論ではなく実生活を前提にしたフードだと言えます。
便の量やニオイが気になる犬
便の量やニオイは、飼い主が日常的に強くストレスを感じやすいポイントです。
特に室内飼いの場合、この問題はフード選びに直結します。
ロイヤルカナンは、超高消化性タンパク(L.I.P.)や食物繊維のバランスによって、消化されずに排出される成分を減らす設計になっています。
その結果、便の量が少なくなり、ニオイも抑えられやすくなります。
シュプレモでも腸内環境への配慮はされていますが、「便の量やニオイを明確に抑える」という目的で作られているわけではありません。
ここは設計思想の違いがはっきり出る部分で、悩みが明確な場合ほどロイヤルカナンの方が結果につながりやすいと言えます。
毛ヅヤや皮膚トラブルが気になる犬
被毛のパサつきや皮膚の乾燥、軽度のかゆみなどは、すぐに病気と判断されにくい一方で、飼い主にとっては気になり続ける問題です。
シュプレモは、サーモンミールや亜麻仁など、素材由来の脂肪酸を複数取り入れています。
これは、栄養素単体で調整するのではなく、素材の組み合わせで体の内側から整える考え方です。
体質に合えば、被毛の変化を感じやすいケースもあります。
ただし、皮膚トラブルが慢性的であったり、明確な症状がある場合は、フードだけで解決しようとせず、獣医師の診断を優先すべきです。
どちらのフードも「万能薬」ではないことは理解しておく必要があります。
食いつきを重視したい場合
食いつきは、数値や成分表だけでは判断できない要素です。実際には、香り・粒の硬さ・噛み心地などが大きく影響します。
一般的には、自然素材の香りが強いシュプレモの方が食いつきが良いと感じる飼い主が多い傾向があります。
ただし、これはあくまで傾向であり、すべての犬に当てはまるわけではありません。
重要なのは、「食いつきが良い=その犬に最適」と短絡的に考えないことです。
食いつきは良いが体重が増えすぎる、便が緩くなる、といったケースもあり得ます。
食べるかどうかだけでなく、食べた後の状態まで含めて判断する必要があります。
結局どっちを選ぶべきか
シュプレモがおすすめなケース
シュプレモは、健康状態が安定しており、日常の食事として「質」を重視したい場合に向いています。
特に、運動量がある程度あり、体重管理に大きな問題がない犬であれば、素材の多様性を活かした食事がプラスに働きやすいです。
また、「フードを通じて体調を整えたい」というより、「今の良い状態を維持したい」という考え方の飼い主に合っています。
ロイヤルカナンがおすすめなケース
ロイヤルカナンは、生活環境や体調に合わせて、ある程度“管理”が必要な場合に向いています。
室内飼いで運動量が少ない、体重が増えやすい、便や消化に悩みがある、といったケースでは、その設計思想が活きてきます。
「理想的な食事」よりも「現実的に続けられる管理」を優先したい場合、選択肢として合理的です。
初めてプレミアムフードを選ぶ場合
初めてプレミアムフードを選ぶ場合、「なんとなく良さそう」で決めてしまいがちですが、それが失敗につながることも少なくありません。
まず考えるべきなのは、「今、犬に困っていることがあるかどうか」です。
困りごとがなければシュプレモ、明確な悩みがあればロイヤルカナン、という考え方は一つの基準になります。
迷ったときの選び方の基準
迷ったときは、体重・便・皮膚や被毛、この3点を一定期間観察することが重要です。
フードを変えてすぐに結論を出すのではなく、少なくとも2〜3週間は様子を見る必要があります。
また、フードが合わない場合でも、それが「悪いフード」という意味ではなく、「その犬に合わなかった」というだけの話だという点を忘れてはいけません。
フード切り替え時の注意点
どちらのフードに切り替える場合でも、急な変更は避けるべきです。
今までのフードに少しずつ混ぜながら、1週間から10日ほどかけて移行することで、消化器への負担を減らすことができます。
まとめ
シュプレモとロイヤルカナンは、どちらも信頼性の高いドッグフードですが、目指している役割が異なります。
シュプレモは、自然素材をバランスよく組み合わせ、健康な成犬が元気な状態を維持することを重視したフードです。
食いつきや素材の多様性を大切にしたい場合や、特別な管理が必要ない小型犬には選びやすい選択肢と言えるでしょう。
一方、ロイヤルカナンは、室内飼いで運動量が少ない犬や、体重・便・消化などに悩みがある犬を想定した「管理型」のフードです。
生活環境に合わせて、安定した状態を保ちたい場合に力を発揮します。
大切なのは、「どちらが優れているか」ではなく、今の愛犬の状態や生活環境にどちらが合っているかを考えることです。
本記事の比較を参考に、後悔のないフード選びにつなげてください。



















